ハムスター

ハムスターの繁殖方法!増やし方と子ハムスターの飼い方

ハムスターの増やし方
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ハムスターを飼っているともっと仲間を増やしたいと思いますよね?

一匹でもこんなにかわいいのだから、もっと増えたら絶対可愛いはず!

そんな方のために、ハムスターの増やし方や注意点について解説しています。これからハムスターを繁殖させてい見たいという方は、参考にしてみて下さい。

ハムスターの繁殖・増やし方の注意点

繁殖の前に・・・

ハムスターを飼って可愛がっていたら、赤ちゃんハムスターが欲しくなるかもしれませんね。

しかしハムスターの繁殖を簡単に考えて増やしてしまうと、後で困ってしまうかもしれないので次の事に注意しましょう。

ハムスターは一度の出産で複数の赤ちゃんを産む

ハムスターが一度の出産で産む赤ちゃんは、平均的にドワーフハムスターで4匹、ゴールデンハムスターで8匹。多いときは十数匹産む事もあります。

なので、増えても全部面倒を見れるか考えてから増やしましょう。

自分で全部面倒見れないなら産む前に面倒を見てくれる人、または飼いたい人を見つけておきましょう。

繁殖可能な大人ハムスターとは?

ハムスターは生後約一ヶ月で大人ハムスターの体が出来ます。2ヶ月以上経つと繁殖が可能になります。

また歳をとると元気な赤ちゃんが出来にくくなるので、繁殖は1歳半を過ぎたらあまりさせない方が良いでしょう。

違う種族のハムスターは繁殖禁止!

同じハムスターでも違う種類、つまりドワーフハムスターとゴールデンハムスターの交配や、同じドワーフハムスターでもキャンベルとジャンガリアンの交配もしてはいけません。

雑種のハムスターは遺伝的な問題で病気になり易かったり、奇形が産まれる可能性があります。

繁殖や子育て中に気を付けたい臭い!

ハムスターは赤ちゃんができると臭いや環境の変化にとても敏感になります。

赤ちゃんに人の臭いがついたりするだけで、育児放棄をすることも!

ですので、臭い対策には細心の注意をはらっておきましょう。

⇒ハムスターの臭い対策!臭いの原因と消し方、ケア方法

ハムスターの繁殖手順は「お見合い」から

ハムスターにお見合いさせる

ハムスターをお見合いさせる

ハムスターを繁殖させるには先ずオスとメスのペアになる必要があります。

普段からオスメス(ドワーフ)のペアで飼育している場合はお見合いは必要ありませんが、一匹で飼育している場合はお見合いが必要になります。

お見合いをしないでいきなりオスメスを一緒にしても仲良くなれずに喧嘩する可能性が大きいです。

ハムスターのお見合いの方法

最初にハムスターが発情出来る環境にあるかが大事です。

ハムスターの発情条件

  1. 産まれて2ヵ月半以上
  2. 気温が20~22度
  3. 日照時間が12~14時間
  4. 栄養がしっかりとれている

この4つが満たされていると繁殖出来ます。

飼育されているハムスターは大抵この条件を満たしているので一年中繁殖が出来る事になります。

しかし夏や冬は体力が落ちている可能性があるので、春と秋に繁殖するようにしましょう。

そして条件が満たされているオスの入ってるケージと、メスの入っているケージを隣同士に並べて置きます。

ケージを置いて3~7日程様子を見ます。

メスは4日に一度、12~20時間だけ発情します。この時がお見合い成功の鍵になります。

お互いに興味を示しているようなら、メスをオスのケージに移します。

ハムスターはメスの方が気が強いので、立場が弱いオスの方に入れた方がうまく行く場合が多いのです。

ハムスターの愛称をチェックする

移した後も様子を見ましょう。最初は噛み付いたり喧嘩をする事もあり、しばらくすると仲良くなる事もあります。

しかし喧嘩ばかりして、仲良くなれる様子では無い時は別々のケージに移します。

仲良くなってオスがメスを追いかけ始めたら静かに見守りましょう。

最初は追いかけられてるメスが嫌がる事もありますが、そのうちオスのにおいを嗅ぐと、お尻を突き出して止まるポーズを5~10秒位します。

そして交尾が始まります。

交尾は20~60分の間繰り返し行われます。交尾後24時間程でメスの膣栓が形成され、膣がうまく塞がると交尾は成功です。

※太っているハムスターは、発情しにくくなります。甲状腺機能がの低下が原因だといわれています。日頃から太りすぎには気をつけてあげましょう。

ハムスターが出産間近になったら

出産間近になったら

ハムスターが交尾を終えたら、出産の準備を始めましょう。

妊娠したメスは気が荒くなることがあります。

一緒にいるオスを攻撃することがあるので、オスとメスを別々のケージに移してあげましょう。メスは一匹で出産と子育てをするので、安心してください。

妊娠中の変化と注意点

妊娠後、交尾から約10日でメスの下腹部が膨らみ、体重も増えます。歩き方がゆっくりになることもあります。この時期は、お腹を触らないようにしましょう。

触ると流産の原因になることがあります。

栄養たっぷりの食事を用意しよう

妊娠中や子育て中のハムスターには、たくさんの栄養が必要です。エサにはタンパク質やビタミン、カルシウムが多く含まれるものを用意しましょう。

例えば、ヒマワリの種、肉、ミルワーム、チーズ、煮干しなどを毎日与えると良いです。また、水分も多く必要なので、新鮮な水や野菜も用意してあげてください。

出産の準備をしよう

ハムスターの妊娠期間は、ゴールデンハムスターで約16日、ドワーフハムスターで約18日です。

妊娠がわかったら、早めに出産の準備をしましょう。

ケージは水槽タイプが安全です。金網のケージだと赤ちゃんハムスターが脱走したり、手足を引っ掛けて怪我をする危険があります。

安全で快適な巣箱を作ろう

出産用の巣箱は大きめのものが良いです。家にあるティッシュ箱を少し加工すると、良い巣箱が作れます。

出産が近づくとメスは巣作りを始めるので、巣材になる床材を多めに入れてあげましょう。この時期は、静かな場所で出産できるようにしてあげてください。

メスが落ち着かない場合は、ケージにダンボールや布を被せて暗くすると良いです。

ただし、空気の通り道を確保し、掃除は控えてエサと水の交換以外はあまり近づかないようにしましょう。

出産の瞬間を静かに見守ろう

ハムスターの出産は、通常深夜から早朝の静かな時間帯に行われます。特に手伝うことはありませんので、静かに見守りましょう。

ハムスターの子育て方法

ハムスターの子育て

ハムスターの赤ちゃんのお世話は人間には難しいため、親ハムスターに任せましょう。

出産後の親ハムスターは非常に神経質になっています。

赤ちゃんハムスターを見たい気持ちはわかりますが、産まれたばかりの赤ちゃんは毛も生えておらず、目も見えません。親に温めてもらい、面倒を見てもらう必要があります。

この時期に刺激を与えると、親がストレスで育児ができなくなることがありますので、約1週間は遠くから静かに見守りましょう。

迷子の赤ちゃんハムスターを戻す方法

時々、赤ちゃんハムスターが巣箱から迷い出てしまうことがあります。

通常は親ハムスターが連れ戻してくれますが、端っこすぎて親が気づかない場合は、巣箱に戻してあげる必要があります。

ただし、手で直接戻すのは避けましょう。人間のにおいが付いてしまうと、母親が育児を放棄する可能性があります。

カップですくったり、割り箸にティッシュを巻いてそっと戻してあげましょう。

赤ちゃんハムスターの成長と分離

赤ちゃんハムスターは成長が早く、約3週間でおっぱいを飲まなくなり、親と同じエサを食べ始めます。

1ヵ月を過ぎると繁殖能力が備わるため、オスとメスを別々のケージに移しましょう。

兄弟で交尾すると奇形児が生まれる可能性があるので、注意が必要です。

親ハムスターの栄養補給

子育て中や子育て後の親ハムスターは体力が消耗しています。

妊娠中と同じように、栄養のあるエサを与えるようにしましょう。赤ちゃんハムスターを人に譲る時期は、1ヵ月半から2ヵ月くらいが良いでしょう。

ハムスターの子育ては、親に任せることが最善の方法です。

静かに見守りながら、必要なサポートをしてあげましょう。

ハムスターの成長を確認する

ハムスターの成長

生まれた直後

生まれたてのハムスターは毛が生えていなく赤っぽい色をしています。目も開いていなく、耳も聞こえません。

動きはモゾモゾと這いずり回って巣の中で身を寄せ合って体を温めています。食事は母ハムスターの乳(おっぱい)を飲みます。

母ハムスターがお尻を舐めてオシッコヤウンチをさせます。

生後2~3日

赤っぽかった肌の色は少しずつ黒ずんで来ます。

体毛も頭→背中→脇→お腹の順で生えて来ます。

この時期も母ハムスターが一生懸命巣で子守をしています。

生後1週間

1週間位経つとよたよたと歩き始めます。

10日程経つと目と耳が開き始め、周りの様子が判る様になって来ます。

食事はまだ母ハムスターの乳が中心ですが、早い子ハムスターは柔らかいエサを食べるようになります。

生後2週間

生後2週間あたりから体毛が生えそろいます。

またこの頃にはエサを自分で食べるようになります。小さく切ったにんじん、小松菜、チンゲン菜等を与えてみましょう。

生後3週間

この時期になると、ほとんど一人前になって来ます。エサは青菜を中心にした野菜類を与えましょう。

3週間を過ぎると、歯も乳歯から永久歯に生え変わります。こうなるとそろそろ巣立ちの時期になります。

ハムスターが育児放棄をしてしまったら!

ハムスターの育児放棄


ハムスターの母親が産後に死んでしまったり、赤ちゃんハムスターに人間のにおいが付いたりして母ハムスターが子育てをしなくなった場合、赤ちゃんハムスターを育てるのはとても難しくなります。

そんな子ハムスターを育てる方法としては、子猫用のミルクを針の無い注射器やスポイトでミルクを飲ませ、保育箱の中で育てます。

しかしこれは専門的な知識や道具があって成功する事で、普通の家では大変かもしれません。

そうならない為にも、日頃から母ハムスターの健康管理とストレスを与えないように気をつけましょう。

そして赤ちゃんハムスターに人間のにおいが付かないようにする事を心がけましょう。

ハムスターの遺伝

ハムスターの遺伝

ペットショップで見かける様々な色や柄のハムスターは、野生ではほとんど見られません。

これは、ハムスターの研究が進んで、様々な色や柄をかけ合わせる技術が発展したからです。

例えば、少し黒っぽいハムスターが生まれた場合、黒っぽい色のオスとメスをかけ合わせることで、数世代後には黒いハムスターが誕生する確率が高くなります。

ハムスターの性格も遺伝する

ハムスターの性格も遺伝することがあります。人に慣れやすい、人懐っこい性格も遺伝すると言われています。

親が人懐っこいと、その子供のハムスターも人懐っこくなるかもしれません。ですので、親の性格を考慮して交配するのも良いアイディアです。

隔世遺伝の不思議

時々、両親と全く違った色や柄のハムスターが生まれることがあります。これは、何世代か前にその遺伝子を持ったハムスターがいたためです。

この現象を「隔世遺伝」と言い、人間にも見られる現象です。隔世遺伝のおかげで、ハムスターの色や柄がさらに多様になることがあります。

⇒ハムスターの臭い対策!臭いの原因と消し方、ケア方法